主に趣味やゲームについて語るブログ

【SS】アオリアオラレ

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ピコピコ…

 

あぁ!

 

くっ!

 

あぁー!!!(ピピー

 

【Your team Lose…】

 

「負けたぁあー!!!うーん、でも・・・仕方ない!切り替えて次いk・・・って」ピロン

 

「あれ?チャットが来てる」

 

マンドリル田中《クソ雑魚乙www雑魚は味方に来んなよwww》

 

「うわっ、またこのパターンかぁ。でも、さっき結構ミスっちゃったし・・・とりあえず謝っとくか」

 

ジョシュ《ごめんなさい、ミスりました。でもわざと負けたんじゃなくて、私も出来ないなりに頑張ってプレイしたのでどうか許してほしいです》

 

マンドリル田中《言い訳とかいいからwww このゲーム向いてないからもうやめてもろてwww》

 

・・・

 

助手「ふぇぇ。。はかせ~!!」ダッ

 

博士「どうしたんだい、僕のかわいいゴールデンレトリバーよ」ヨショシ

 

助手「わーん!比較的心優しい穏やかな犬種扱いー!」

 

博士「まぁまぁ。どうせまたいつものように対戦ゲームで煽られたんだろう?」

 

助手「そうなんですよ!!なんでいっつもいっつも私は煽られるんですか!?」

 

博士「なんで煽られたのか」

 

助手「明日までに考えてくるように」

 

博士「ほな、さいなら」

 

助手「もうそのセリフ聞き飽きましたよ博士!!」

 

博士「いやだって、うーん。じゃあ煽る側はなんで煽ってくるんだと思う?」

 

助手「そんなのわかんないですよ!相手が単に嫌がらせしたい性格の悪い人なんじゃないですか!?」

 

博士「核心を突いている」

 

助手「!」

 

博士「そも、対戦ゲームとは《お互いにとって嫌なこと》をかけ合う熾烈な戦いなのだよ。スポーツでもなんでもそうだけど、極論「互いに嫌がらせをし続けるゲーム」と言っても過言ではないのさ」

 

助手「え!ちょっと待ってくださいって!戦略的にはそりゃお互いに嫌なことをしあってこその対戦ゲームですが、煽り行為はモラルに反した別ものなんじゃないですか?」

 

博士「確かに、煽り行為は褒められることではないけれど、今回のようにどうしても一定数質の悪いプレイヤーは存在するんだよ。プレイヤーの質を把握して完全に選別して対戦することは難しいから、結局そういった相手と対峙したときにどう対処するかが大事になってくるよね」

 

助手「でも、でも。試合中ならまだしも、もうゲームは終わってるのにそんな後からグチグチ言わなくてもいいじゃないですかぁ!」

 

博士「いや。むしろゲームが終わったからこそ、ゲームに負けた今だからこそ相手は文句を言いたくなったんじゃないかな? というかおそらく君は試合の最中でも煽られていたはずだけど・・・」

 

助手「そういえば試合中に味方から執拗に攻撃されていたのを思い出しました」

 

博士「だろうね。なんだかそんな気がしてたんだよw」

 

助手「なんでそんな嬉しそうなんですか」

 

博士「まぁまぁw あ、ちなみにだけど対戦ゲームじゃなくても気に入らないことがあればすぐ人に当たり散らかす煽り厨ってのもいるから気を付けておいてね」

 

助手「そんなこと言われても、相手はきっとやめてと言っても好き勝手煽ってくるのにどう気を付けろって言うんですか・・・」

 

博士「そこでまず、煽りを受けた際の行動パターンで、大きく2種類の人間に分類できるんだけど」

 

助手「2種類・・・」

 

博士「僕か僕じゃないかだ・・・!」

 

助手「某ホストみたいなこと言ってないで早く答えを教えてください」

 

博士「至極単純な話、煽りに《反応する》か《反応しないか》の2種類だよ。さっき言ったように自分の気に入らないことがあればすぐ攻撃的になるような輩もいるんだから、いちいち気にしているとキリがないんだよ。煽りを真に受けて戦ったとしても、それはもう時間と労力の無駄にしかならないからね」

 

助手「ふむぅ。メンタルを強く保てちつつ華麗に受け流せってことですね。でも・・・私のお豆腐メンタルじゃ無理なんですよぅ。なんでも気にしちゃうこの性格をなんとかしたいです・・・」

 

博士「そういうのは育ちや生まれつきの性格もあるけど、場数を踏んで慣れるしかないね。場数=煽られる続けるっていう修羅の道だけどw」

 

助手「くふぅん」

 

博士「助手ちゃんもこの僕のように煽りなんて気にせず、ただ純粋にゲームを楽しめたらいいのにね」

 

助手「他人事だと思って!博士はメンタルが強いから煽られて気にするタイプの人の気持ちが分かんないんですよ! 私は『こんなの気にしない!』『煽りに遭って運が悪かっただけ!』って思おうとしても、やっぱりひどいことを言われると傷つくんですよ!たとえそれがどこの誰ともしらない相手だったとしても!」

 

博士「まぁまぁ一旦落ち着いて」

 

博士「よし、じゃあ試しに僕と一緒にチームを組んで遊んでみようよ」ピッ

 

助手「・・・はい。でも、博士とならなんだかいける気がします! ・・・って」ピコッ

 

助手「え!?まさかのさっき煽ってきた人が同じチームにいるんですけど!!」

 

博士「おぉ、それは好都合だね。!さっきよりもいいところを存分に見せつけてあげるといいよ」

 

助手「よーし!!さっきはあんなこと言われたけど、一応挨拶くらいはしておこう!」ピッ

 

ジョシュ《今度こそ頑張ります!よろしくお願いします!》

 

助手「まぁ返事はないかもしれないけど、これで味方の士気を上げて・・・」ピッ

 

マンドリル田中《僕、博士ですwwww》

 

助手「え?」

 

博士「てへぺろ☆」

 

助手「きさまぁぁああああああああ!!!!!!」

 

博士「いやなに。僕はただ君に煽り耐性ができるように、あえてマンドリル田中というピエロを演じていただけであって」

 

助手「とんだ殺人ピエロだよ!!」

 

ー完ー

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