【絶体絶命都市4】クリア後の感想・評価「バグは多いが良作」
無事PS4ソフト「絶体絶命都市4」をクリアすることが出来ました。
その評価感想を書いていきます。
※物語の感想にネタバレあり
まず、物語の感想でなくゲームシステムについて書いていきます。
ーゲームシステムー
○良い点
- 被災時のマニュアル
×悪い点
- バグ
- セーブが億劫
- 操作性(視点変更速度)
- 扉の開け閉め
まず、いいところですが
このゲーム内では実際に起きた災害やその時にどうすればいいかが記されたマニュアルがゲーム内で手に入ります。
例:消火器の使い方
その中でもおそらく重要と思われるものは拾った直後に「閲覧しますか?」と選択肢が出ます。
これは非常にいいシステムだと思います。
ゲームで遊ぶことによって被災時の対処法を学ぶことが出来るのです。
現実でいきなり被災した時のことについて学ぼうと思っても、きっとなかなか気が乗らないと思います。
しかしこのゲームをプレイしながらならば
ゲームを楽しむついでに災害知識を得ることができます。
ただ、各マニュアルはゲーム内の至る所に散りばめられているのですべてを集めるのは至難の業です。
これらは現実に直結する素晴らしい情報なので
クリア後に全て見られるようにしてもいいのでは?と思ったりもしましたw
次に悪いところです。
こちらの方が圧倒的に多いですw
まず、
グラフィックは近年の映画のようなゲームと比較すると雲泥の差です。
が、普通にプレイしているとそんなに気になることはありません。
建物や人物の髪等が少しちゃちく感じてしまうかもしれませんが、最初からそんな感じなので問題ないです。
ただ、非常にバグが多いですw
動画詳細やブログ記事等でも幾度となく書いてますが、とにかくひどいですw
おもしろバグだったり変なバグならば笑って済ませるのですが、進行不能バグは本当に勘弁してくださいw
そしてそれを「バグだと気付かせずずっとプレイさせてくる」のは本当に辛いです。
答えのない意味不明ななぞなぞをずっと解いているようなものですw
(いや、私が気付かないのが悪いのかもしれませんがw)
1度クリアするまでに3回進行不能バグに陥ったので、
このゲームをプレイされる際はこまめにセーブすることを強くお勧めします。
が!
セーブをするのがちょっとめんどくさいのですw
【現在地】セーブしますか?
と出て、セーブした後にまた
【現在地】選択肢
と出るのが鬱陶しいですw
×ボタンで一気に主人公を操作できるところまで戻ってほしいw
小さなことなのですが、頻繁にセーブするとなるとこれは非常にストレスです。
この現象を嫌ってセーブしないですいすい進めていくと、ひょんなところでバグってリセットしないといけなくなりますw
オートセーブ機能が欲しかった・・・w
そして後は
操作性と、些細なことですがドアの開閉についてです。
TPS系のゲームで遊んでいた私は
視点変更速度を好みで調整できるのが当たり前と思っていたのですが、このゲームではできません。
周りを見回す速度が遅いのでイライラする場面も多々ありました。
そしてその感度が悪い意味で絶妙なので、状況によっては酔います(酔いましたw)
あまり視界速度を上げるとゲームの処理が追い付かないからこの仕様なのかしら?
ちなみにドアの閉会については
初代~3のバイオハザードのように一旦扉の前で止まりますw
バイオハザード並みにロードが入るわけではないですが、
カギを使う際にいちいちドアノブを回して
「ガチャガチャ(開かない)」
「カギを使いますか?→はい」
ドアぱかー(遅め)
このステップいらないでしょww
調べるのが2度目ならいきなり「カギを使いますか?」と出てもいいでしょうにw
細かいところがどうにも気になってしまいますw
ちなみにこれは
単に私が神経質過ぎるということではなく、きっとプレイされたみなさんも同じことを思われているはずですw
(プレイすると絶対分かるw)
他にも気になるところはありますが、それは物語の感想の方で記述したいと思います。
※ネタバレあり
ー物語の感想ー
前作(巨影都市)しかプレイしていないので、ナンバリングタイトルとの比較はできませんのでご了承ください。
このゲームはたまたま訪れた初めての場所で、
震度7の大地震に見舞われたところから始まります。
そこからどうにかして生きていき、お家に帰るというのがゲームの目的です。
近年自然災害が非常に多いので
こういったゲームは非常に興味を持ちやすいです。
色目(不純な興味)ではないですが、自分がもし被災したらどうなるのか疑似体験できるのが大きいですね。
現実はこのゲーム以上に過酷なはずですが、その片鱗でも垣間見ることが出来るなら
それはこれからの人生の経験値になり得ます。
先述した災害時のマニュアルもゲーム内で読むことが出来ますしね。
で、前作と同様結構ギャグ(ふざけた)路線が多いですw
これは被災者等を馬鹿にしているのではなく、主人公がどう行動するかの選択肢が面白いのです。
まぁ選択肢によってはバカにしている(性格の悪い)ものもありますが、
オンラインマニュアルにも「善人になるか悪人になるかお好きにプレイしてね」みたいなことを書いていたので、そこは、うんw
(善行ポイント・悪行ポイントの意味は謎)
そうそう、オンラインマニュアルといえば
このゲームは説明不足な点が多いです。
主人公には空腹度、喉の渇き、排せつ欲求の3つが状態異常?として設定されているのですが、
それらが及ぼす影響がマニュアルに書かれていません。
なので1度クリアした私ですが、
それぞれの欲求不足が主人公にどう影響したのかほとんど分かりませんでした。
トイレに行きたいと非操作時に主人公がもじもじしたり、お腹が空いていると「うぅぅ」みたいなうめき声をあげたくらいです。
もっと極限までいくと他ゲームでいう「毒状態」のように体力が徐々に減ったのかしら。
なんにしてもそういった欲求マークが付いていること自体なんだか嫌なので、きちんと食べて飲んでトイレに行っていましたがw
そういった点は実況動画内でも笑ったりツッコんだりしてます。
非常におもしろいですw
バグも後から見るとおもしろくて笑えます。
決定的なシリアスシーンでのバグは興ざめしますがw
で、
物語りはこんなおもしろい感じで
真面目なところは真面目に進行、そして晴れてハッピーエンド!
という風にはなりませんでした。
それはなぜかというと、ゲーム後半に
これでもかというくらいシリアス・残酷シーンをぶっこんでくるからです。
ーシリアス・残酷エピソードー
- いじめられいていた生徒が自殺するのを救ったために死亡した生徒思いの優しい先生。
- 男2人に性的暴行を受けた主人公と一緒に街を脱出しようとしていた健気な女性 笠原弥生(かさはら やよい)
- 婚約者に裏切られ、奴隷市場へ連れていかれそうになる女性 富田佳苗(とみた かなえ)
なんでやねん!!!
ほんとどうしてこうなったw
この3人は何一つ悪いことしてないのに!!
しかも、悪行を働いた人間は「最後の婚約者」以外処罰も天罰も下らずエンディングを迎えます。
なにそれ!!
鬱ゲーだったのかこれ!!
なんでこんな物語にしたの!!
これはゲームなのに!
しかもそんな悲しい感じのゲームじゃないでしょう(´;ω;`)
ギャグやおもしろ要素が多かったのに
後半にきてこのギャップは非常にテンション下がるし、いろいろとくるものがあります。
事実「笠原弥生暴行シーン」をプレイした後の私の実況は死んでます。
本気で気分が落ち込みました。
絶体絶命都市4は前作の「巨影都市」と登場人物や設定が似てるなと思いましたが、これはさすがにひどいです。
どうしてハッピーエンドにしなかったのでしょうか。
被災地での過酷さ、理不尽さを伝えるために作ったシーンだとしてもこれは悲しすぎます。
それに、主要人物たちを傷つけたのは「災害ではなく人間」なのです。
私は被災地にボランティアに行ったことがありますが、現地の人たちは辛いはずなのに気丈に明るく振舞ってくれました。
それだけで心が暖かくなったのですが、やはり中にはあくどいこと(窃盗等)を考えている輩もいるのですね。
悲しいけどこれが人間。
本当の現実を教えてくれるのがこのゲームです。
・・・なんてことは言いたくありません。
制作して販売してしまってからではもうどうしようもないですが、本当にハッピーエンドにして世に出してほしかったです。
ゲームだからこそのハッピーエンドを見せてくれてもよかったのではないでしょうか。
あまり万人におすすめしようとは思えないゲームですが、未プレイの方で興味があるのなら是非プレイしてみるべきだと思います。
この結末から何か得られることもあると信じて・・・
この記事へのコメントはありません。