【SS】男「君の理想の胸はそれじゃない」先輩「おい」
男「もうそろそろ春ですかねー」
先輩「ああ、最近嫌に暖かくなってきたな・・・はぁ。」
男「どうしたんですか、鼻息なんかついて」
先輩「これが鼻息に聞こえるなんて世も末だな」
男「先輩は世界が嫌いなんですか?」
先輩「規模がデカぎるだろ。そうじゃなくて私は暖かい季節が嫌いなんだよ」
男「あらまぁ。汗っかきなんですか?」
先輩「違う。暖かいとみんな自然と薄着になるだろ」
男「まぁ、体温調節の都合上そうなりますよね」
先輩「ああ、だがそうなると、ほら。私は・・」
男「?」
先輩「冬ならまだ厚着でごまかせるけど、薄着になるともうどうしようもないんだ」
男「先輩、さっきから何の話をしてるんですか?」
先輩「いい加減察せよ!胸の話をしてるんだよ!!」
男「ちっぱい!!」
先輩「は!?」
男「君の理想の胸はそれじゃない~」
先輩「おい」
男「辛いけど挟めない~寄せても挟めないのさ~」
先輩「私と全国の髭男ファンに謝れ」
男「ルネッサーンス!!」
先輩「それ髭男爵やないかーい!」
男「いいツッコミです先輩。まぁ先輩はどっちかというと突っ込まれる側なんですけどね」
先輩「お前それセクハラだぞ」
男「いやしかし、先輩も意外とかわいいところがあるんですね」
先輩「はぁ?」
男「胸の大きさで悩んでるなんて、いつもビシバシしゃきっとしてる先輩からは想像つきませんよ」
先輩「・・悪いかよ」
男「いえ、ギャップというか萌えというか・・ありきたりの同人誌ならこの辺からエロい展開になるのが」
先輩「私を勝手に同人誌にするな」
男「冗談ですよ。しかし胸の大きさですか・・」
先輩「なんだよ。やっぱりお前も大きい方が好きなのかよ」
男「いや、僕は大きいとか小さいとかでなくおっぱい自体が好きです」
先輩「潔いなおい」
男「ちなみに先輩は何カップなんですか?」
先輩「ちょっとグイグイ来すぎじゃない?」
男「僕と先輩の仲じゃないですか」
先輩「いや、お前入社してまだ3ヶ月だろ」
男「で、どうなんですか?」
先輩「・・・Bだけど」
男「あー。Aとかならもう逆に振り切ってる感があるのに、Bとは・・まさにB乳」
先輩「うるせぇ!!喧嘩売ってんのか!」
男「いえいえ!僕は先輩が貧乳だろうが巨乳だろうが態度を変えたりなんてしませんって!」
先輩「おまえ・・」
男「ただ・・」
先輩「ただ?」
男「プレイの内容は多少変わるかもしれません」
先輩「最低じゃねぇか!!」
男「まぁ先輩とそういう関係になれば、ですけどね」
先輩「安心しろ」
男「履いてます」
先輩「人のセリフをとにかく明るくするんじゃねぇ!!」
男「そんな先輩に朗報です」
先輩「なんだよ」
男「貧乳を巨乳にすることは可能ですが、巨乳を貧乳にすることは困難です」
先輩「・・・」
男「そして胸が小さい方が肩も凝らないし、かわいい下着もたくさんあります」
先輩「・・・」
男「さらに、胸が小さい方が好きという男性も決して少なくはなく、なんといっても胸が小さい方が感度が良いそうです」
先輩「最後のは別にどうでもいいとして、お前詳しすぎないか?」
男「おっぱいが好きなので」
先輩「いい歳した大人が真顔で言うことじゃないよね」
男「もちろん、先輩も好きですよ」
先輩「それは人としてなのか異性としてなのかでだいぶ受け取り方が違ってくるんだが・・」
男「さぁ、どっちでしょうね?」
先輩「お前ってやつは・・」クン
男「どうしました?」
先輩「なんか、一瞬春の匂いがした」
男「ああ、それ僕のファブリーズです」シュッ
先輩「紛らわしいことこの上ない」
男「ふーぅ」ドサッ
先輩「・・・今日はぽかぽかして気持ちいいな」ゴロン
男「ええ。この調子で僕たちにも春が来たらいいんですけどね」
先輩「案外、その時は二人一緒に訪れるかもしれないな」
男「え?」
先輩「ふふっ」
ー完ー
ふふっ
ほっこりしましたw
先輩の喋りから実は男オチかと思って読んでいたのですがww
今また寒さ到来中ですが確実に春近いてますね( ´ ▽ ` ) 早くコロナ落ち着いて先に出かけたいものですな!
これはシリーズ化するのですか⁈ 続編楽しみにしてますね♪