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【SS】女神「ただし、性行為を行うと死にます」3

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女神「ただし、性行為を行うと死にます」1
前回:女神「ただし、性行為を行うと死にます」2

 

~旅路~

 

男「ところで、姫様ってどこに住んでるんですか?」

鎧騎士「ここからは見えないが、ずっと北の方角に城がある。姫はそこに住まれている」

男「ほぇー・・・姫様って意外と魔女だったりして」

鎧騎士「ああ。そう呼ばれることもあるようだが、私は姫と呼んでいる」

男「えぇ!?姫様って魔法が使えるんですか!?」

鎧騎士「事実、俺のこの魂の秘術も姫によるものだからな」

イトウ「へぇ?じゃあそのご立派な剣と鎧も姫様の力ってわけか?」

鎧騎士「これは、俺が人間の頃に身に着けていた装備だ」

イトウ「はぁ!?こんな大層な装備してんのにどうやって死んだんだよ!」

鎧騎士「それは・・・」

男「あっ、見てください!男の子が倒れてます!」

イトウ「あぁん?」

 

???「ふぇ・・・」

 

男「君!大丈夫?」

???「あ・・・ぅ」

男「見たところ外傷はないようだけど・・・君、名前は?」

???「ユ、ウキ」

男「ユウキ君か!どうして倒れてるの?どこから来たの?お母さんは?」

ユウキ「・・・」

男「ユウキ君?」

ユウキ「いや、そんないっぺんに聞かれても困るんですけど」

男「え」

ユウキ「僕はただおっぱいが揉みたいだけだから」

男(うわ、何この子)

ユウキ「今は見ての通り自力では動けないから、ノ村まで連れてってくれると助かるんだけど」

男「え、と・・・ねぇ!騎士さん!イトウさん!なんかこの子おかしいです!」

鎧騎士&イトウ「・・・」

男「なんで二人とも無視するの!?」

イトウ「まぁ、そう言ってるんだし連れてってやったらいいんじゃないか?」

鎧騎士「放っておくわけにもいくまい」

男「えぇー」

 

こうして俺は「ただおっぱいが揉みたいだけ」という衝撃発言を口にした、生き倒れの男の子、ユウキ君をノ村までおぶっていくことになった。

なお、道中ユウキ君が口を開くことは一切なかった。

 

 

~ノ村~

 

 

男「着いたけど、ノ村って結構にぎやかな街なんですね」

イトウ「ああ、ノ村はいろんなとっから商人やら武人やらが集まってくる街だからな。名前とは裏腹になんでも揃う街なんだぞ」

ユウキ「その通り。あ、僕の家はあそこ」

男「やっと喋ったと思ったら・・・まぁいいか」テクテク

鎧騎士「む、ここは?」

男「・・・魔法屋?って書いてますね」

ユウキ「そう、ここが僕の家だよ。不本意だけど、一応助けてくれたお礼はさせてもらうね」

 

ガチャ

 

ユウキ「ただいまー」

???「ユウキさまーーーー!!!!」

男「何事!?」

ユウキ「ああ、この子は僕の弟子兼店番のアイリだよ」

男「弟子!?」

アイリ「ユウキ様!ご無事で何よりです!!おっぱい揉まれますか!?」

ユウキ「くるしゅーない」もみもみ

アイリ「はぁん///」

 

男「なんだこれ」

 

 

 

 

男「というわけで、俺たちは旅をしていたんですが、その途中で倒れていたユウキ君を発見してなりゆきでここまで・・」

アイリ「それはどうも助けていただいて、本当にありがとうございました。あの、良かったらおっぱい揉まれますか?」

男「いやいやいや!!何でですか!揉まないです!!」

ユウキ「アイリの乳は最高だぞ~。Fカップだぞ~。そこの人たちも揉んでみたらどうだい~」もみもみ

イトウ「私は女に興味がないんでね。遠慮しておくよ」

男「あー」

鎧騎士「俺は・・・鎧だ」

男「いや、うん」

ユウキ「それはそうと、男は善行の旅をしてるんだよね?」

男「あ、そうだった。俺、異世界から来たんだけど、元の世界に戻る方法を探してて」

ユウキ「ふむふむ」

男「何かユウキ君の知っていることがあれば教えて欲しいんだけど」

ユウキ「まぁ僕は偉大な魔法使いだからね。それなりに知識はあるつもりだけど」

男「えぇえ!?アイリさんが弟子って、いやでもユウキ君見た目は完全に10歳くらいの男の子・・」

イトウ「ほぅ」

ユウキ「でも、性行為をすると死ぬなんて契約は聞いたことはないかなぁ」

男「ですよねー。俺が性行為を行うとどんだけまずいことが起こるのかって話だよ」

ユウキ「なるほど」

男「ん?」

ユウキ「君に余程性行為をして欲しくないと思っている誰かが存在すると、そう仮定して考えてみると」

男「みると?」

ユウキ「その誰かさんはきっと君のことを大切に想っているはずだよね」

男「んん?」

ユウキ「もともと完全で完璧な効果を得る魔法や契約は存在しないんだよ。だから、今回の契約内容も対象者が《ほぼ》不死身になるというもの」

男「あ、分かった。俺のことが好きなどこかの女性が、俺には死んでほしくないし、他の女の人にも取られたくないと願ってこの契約を結んだってこと?」

ユウキ「たぶん、今のところその線が一番濃いと思うんだけど」

男「なるほどねー。というか自分で言っといてなんだけど、なんか照れるなぁw」もみもみ

アイリ「あっ///」

男「って何やってんすかーーー!!!!」バッ

アイリ「本当は揉みたいのに、恥ずかしがって遠慮されてるのかと思いまして・・」

男「さっきの話聞いてました!?俺、性行為したら死んじゃうんですよ!?」

アイリ「やだ、おっぱい以外は触っていいと言ってませんのに//」

男「そういうの生殺しって言うんですよ!!!」

ユウキ「まぁとりあえず今日はゆっくり休んでいきなよ。空き部屋が多いから適当に使ってくれてかまわないよ」

男「じゃあ、まぁお言葉に甘えて」

イトウ「宿代が浮いてよかったぜ」

鎧騎士「・・・」

 

 

~男の部屋~

 

 

男「俺のことを想ってくれている人・・かぁ。そうはいっても、元の世界では彼女はおろか、そんなに親しい女の人自体いなかったはずなんだけどなぁ」

男「まぁ、考えても仕方ないか。とりあえず今日はもう寝よう・・」

 

ガタッ

 

男(なんだ!?)

 

ガタガタッ!

 

(誰かいるのか!?)

 

ガタッ!!

 

男「ひっ!!たすけ、むぐっ」

 

???「しっ!」

 

男「!?!?」

???「・・来ちゃいました、てへ//」

男「アイリさん!?!?」

アイリ「はい、アイリです♪ 実は、ユウキ様から男さんに夜這いをかけるよう言われておりまして」

男「はぁ!?なんでですか!?」

アイリ「なんでも、こんな事例は初めてだからいろいろと検証してみたいとかなんとか」

男「俺の命がかかってるのに!?」

アイリ「そこは大丈夫です。本番だけは禁止って言われてますので///」スッ

男「いやぁぁああああああ!!!!」ジタバタ

アイリ「・・・男さんは、私のことが嫌いなのですか?」ウルウル

男「そうじゃなくて!!」

アイリ「じゃあ、好きなんですね?」キラキラ

男(ああ、もうダメだ。俺終わったわ、ごめん・・・コトネ)

 

(・・・コトネ?)

 

男「コトネ!!」バッ

アイリ「キャッ!!急にどうしたんですか男さん」

男「あ、いや。なんか、急に頭が・・・」

アイリ「・・・やはりユウキ様のおっしゃる通りでしたか」

男「え?」

アイリ「契約恩恵は《ほぼ》不死身の体、その唯一例外の事態で生命の危機に陥った時、なにかしらの反応があるのではないか・・というのがユウキ様のお考えでした」

男「あぁ、だからこんなことを」

アイリ「はい。私もユウキ様も悪気があってこのようなことをしたのではないので、その・・」チラッ

男「いえいえ!現にこうして少し記憶?が戻ったわけですし、全部俺のことを思ってくれてのことですよね! ありがとうございます」ニコッ

アイリ「!!」キュンッ

男「また明日ユウキ君にこのことを話してみましょう。では、おやすみなさ」

アイリ「一緒に寝ます!!」

男「なんで!?!?」

アイリ「もしかしたらまた何か反応があるかもしれませんし!」

男「いや、もうほんと大丈夫なので!!」

アイリ「そんなことおっしゃらずに・・さぁ!さあ!!」ぬぎぬぎ

男「ちょっと何脱いでるんですか!!やめてくださいって!!」

アイリ「やっぱり、私のこと嫌いなんですね・・」

男「だーからー!そういう問題じゃ!!」

アイリ「分かりました・・・部屋に戻りますね」トボトボ

男「あ、いや・・・おやすみ、なさい」

アイリ「おやすみなさいませ・・」ガチャッ

 

バタン

 

男「・・・」

 

男「いや!!俺、絶対悪くないし!!!」

男「悪くないけど、けど・・・!!なんかモヤモヤする!!!」

 

男「・・・」

 

男「ああ!!もうっ!!」

 

 

 

 

コンコン

 

男「アイリさん、まだ起きてますか?」

アイリ「・・・はい」

男「その、さっきはなんというか・・」

アイリ「いえ、お気になさらないでください」

男「いえ、その。よかったらやっぱり、その、一緒に寝ませんか?」

アイリ「え?」

男「ただし、服を脱いだり変なことするのは絶対に禁止です」

アイリ「・・・ちょっと考えさせてください」

男「なんでやねん!!!」

アイリ「ふふっ。慰めに来ていただいてありがとうございます。男さんはお優しいんですね」

男「べ、別に!!ただ俺も男だから、アイリさんみたいな綺麗な女の人と一緒に寝たいと思わなくも・・ゴニョゴニョ」

アイリ「あらあら」

男「ま、まぁ思ったより元気そうだし、部屋に戻りますね!」

アイリ「はい、また明日。おやすみなさいませ」

男「おやすみなさい」

 

 

続く。

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