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【SS】女神「ただし、性行為を行うと死にます」4

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女神「ただし、性行為を行うと死にます」1
前回:女神「ただし、性行為を行うと死にます」3

 

 

~朝食~

 

ユウキ「昨夜は随分とお楽しみいただけたようで」

男「なんも楽しんでないわ!!むしろ死にかけたよ!!」

アイリ「うふふ」

イトウ「やけにお前の部屋が騒がしいと思ったら、そういうことだったのか」

男「聞こえてたならなんで助けに来てくれなかったんですか!!」

イトウ「いや、めんどくさ・・寝てたからな」

男「そこまで言ったならもう最後まで言ってくださいよ!!」

鎧騎士「男、朝からうるさいぞ。黙って食事も摂れんのか」

男「いや、でも!」

アイリ「男さんは昨夜、それはもう激しくて激しくて・・」とろん

男「アイリさんも悪ノリしないでください!!」

ユウキ「で、アイリからは記憶が戻ったという風に聞いたんだけど?」

男「あ、そうそう。ここに来るまでの記憶、元の世界の記憶はハッキリしているはずなんだけど・・・なんか急に思い出したことがあって」

ユウキ「それがコトネっていう女の子のことなんだね?」

男「うん。元の世界でその子と何かあったのかなぁ・・でもそんな覚えはないし・・・」

ユウキ「ふーん。もしかしたらその子が契約の鍵を握っているのかもしれないね」

男「でも、名前とシルエットくらいしか思い出せないんだよな~」

ユウキ「まぁ、これからもまた女の人とイイことある度に思い出していくんじゃないの?」

男「他人事だと思ってそんな!!」

ユウキ「ああ、そうそう。それで、見たところ君のパーティ―って男しかいないから」

男「そう!普通こういうのってハーレムとまでは言わずとも、女の子の一人や二人・・・ってまさか」

ユウキ「そう、そのまさかだよ」

アイリ「ふつつかものですが、よろしくお願いいたします」ペコッ

俺「んひぃぃぃいいいいいい!!!!」

 

 

 

 

男「ということで、アイリさんも一緒に旅をすることになったけど・・・本当によかったんですか?」

アイリ「はい。ユウキ様は魔法の修行にもなるから行っておいでと、それに、これは私自身の希望でもあったりします」チラッ

男「そうなんですか。じゃあまあ 《健全な関係》 でこれからもよろしくお願いしますね」ニコニコ

アイリ「いいえ」ニコニコ

男「ちょっとイトウさぁああん!!」

イトウ「っるせぇな!弟子とはいえ魔法使いが味方にいるなんてこれ以上頼もしいことなんかないぞ!」

男「ふぁい・・」

アイリ「支援魔法ならお任せください♪」

鎧騎士「ところで男、ユウキからもらった防具の調子はどうだ?」

男「あ、これすごくいいですよ!めちゃくちゃ軽いローブだし、手袋もブーツもぴったりです!それに、心なしかなんだか歩いていても疲れにくくなった気がします!」

鎧騎士「ふむ。見たところ、魔法装具のようだが・・これで貴様も一応は最低限自分の身を護れるようになったということか」

男「うーん、でも武器はもらってないんですよね。ノ村ならなんでも揃ってるみたいだし、武器を見てきてもいいですか?」

イトウ「そんな金、お前持ってないだろ」

男「あ、」

鎧騎士「ノ村には武人たちの腕試しの場として闘技場がある。そこで優勝すると賞金がもらえるそうだが」

男「やっぱり武器はいらないです。お二人に護っていただきますすみません」

イトウ「まっ、武器を持ったところでお前が上手く扱えるとも思わんしな」チラッ

男「しょぼーん」

アイリ「よしよし」ナデナデ

男「それで、次はどこへ向かうんです?」

イトウ「その件だが、これだけ大きな町となると依頼版というものがあってだな」

鎧騎士「そこに各地からきたいろいろな依頼が張り出されている。落とし物探しからモンスター討伐とピンキリでな」

男「なるほどー。で、もちろん最初は落とし物とかお手伝いを」

イトウ「んなわけあるか!こんだけ実力あるパーティ―なんだから難易度高いやつ選ぶに決まってんだろ!」

男「えぇー。俺死んじゃうかも」

アイリ「大丈夫ですよ、男さん。おっぱい揉みます?」

男「揉みませんってば!!」

鎧騎士「着いたな」

 

ワイワイガヤガヤ

 

男「おおー。結構人でにぎわってますね」

イトウ「ちょいと失礼、依頼版が見たくてね。・・・ふむふむ」

男「さすがイトウさん、強引に人混みの中を・・」

イトウ「おい、男!これなんかいいんじゃねえか?」

男「ん?どれどれ」

アイリ「エルフ・・討伐の募集?」

男「あれ?俺、この世界のことよくわかんないけど、エルフって良い生き物なんじゃないの?」

アイリ「・・・」

イトウ「まぁ、男の言う通りエルフってのは基本的には人間に友好的なはずなんだが・・」

アイリ「これは気になりますね。ちょっと依頼主のところに行ってみましょう」タッタッタッタ

男「あ、まって!」ダッ

 

 

イトウ「依頼主がいるのはこの道具屋で間違いねぇのか?」

アイリ「はい、ここの店主さんだと書いていました」

俺「すみませーん!依頼の件でお伺いしたいことがあるのですが~」

じい「おぉお!!よく来てくれた!ハンターたちよ!!」

俺「ハンター?」

じい「あやつらの行動は法を無視した獣そのもの。それを討伐してくれる方々をハンターと呼んでいるのじゃよ」

アイリ「あの、エルフたちは人間にどんなご迷惑をおかけしているのですか?ちょっとまだ信じられなくて」

じい「なんじゃ、おぬし。エルフの肩を持つ者か?」

アイリ「あ、いえ!そういうわけではないのですが・・その、エルフは基本的に人間に危害を加えることはありませんし、そもそも姿を現すことすら珍しいので・・・」

じい「ふむ、この店の状況を見てもそんなことが言えるのか?」

アイリ「!」

じい「ほとんどの品物を持っていかれてしまったよ。うちは一人でやっているし、奪いやすいと思ってわしの店ばかり狙ってきおるんじゃ」

男「ほんとだ。これは・・主に食料品が盗られてる?」

じい「おいぼれに対してこの仕打ち、わしが一体何をしたというんじゃ」

男「なんか、イトウさんの村の女性誘拐事件と似てますね・・・って、あれ?そういえば、なんで姫様は女性たちをさらって家事や陶芸をさせていたんですか?」

鎧騎士「あそこで作られた料理や衣装、陶器は、そこの女性たちに必要なもの以外すべて姫のもとへと運ばれていた」

男「なぜそんなことを?」

鎧騎士「俺は、それらが姫にとって必要だからとしか聞かされていない」

男「じゃあ、もしかすると今回の件も姫と何か関係があったり・・?」

鎧騎士「それは・・・分からん」

 

アイリ(これは、本当にエルフがやったことなのかしら・・・)

じい「こんなことになってしもうて、わしは今後どうやって生活していけばいいんじゃ」

アイリ「ちょっと、失礼します・・・」スッ

(この鱗粉。微かな春の香り)

アイリ「エルフがここに来たのは間違いないようですね」

じい「じゃからそう言っておるだろう。わしも実際にこの目で見たことがあるしの。やつらは速い、一瞬で店のものをかっさらってゆく」

鎧騎士「・・・」

イトウ「わかったわかった。じいさん。この件、私らに任せてくれないか?」

じい「見たところ強そうな面子じゃし・・・これは期待してもよいのかの。今までに志願してきたやつらもいたが、あやつらはエルフを発見することすらかなわんかった」

鎧騎士「アイリ殿がいればエルフを見つけることくらい造作もないだろう」

イトウ「まぁ、仮にも魔法使いの弟子だしな。頼りにしてるぜ」

アイリ「はい。では、早速ですがエルフの住む北の森へと行ってみましょう」タッタッタ

じい「あ、報酬の件じゃが・・・」

男「大丈夫ですよ!帰ってきたらまた聞かせてください」ニコッ

 

 

~エルフの森~

 

 

男「い、意外と遠い場所にあるんですね。・・・半日かかるなんて」ハァハァ

イトウ「だらしねぇなぁこんくらいで。騎士を見てみろ!汗一つかいてないぞ!」

男「そりゃそうでしょう!!鎧だけなんですから!!」

アイリ「・・・」

イトウ「おい、男。ちょっとこっち来い」

男「はい?」

イトウ「エルフの話になってから明らかにアイリの様子がおかしい。お前、ちょっと乳揉んでこい」

男「はぁああ!?」

イトウ「今回はあいつがメインなんだからあんな調子じゃ困るんだよ。もし揉まねえってなら、私は今後一切お前のことを護らない」

男「ええぇえ!いや!別に胸を揉まなくても他にもいろいろと!」

イトウ「・・・」

男「また無視する!!」

イトウ「いつエルフが出るかわからん。さっさと揉んでこい」

男「うぅう・・・」チラッ

鎧騎士「・・・」

男(なんか言ってくれてもいいじゃないか・・・ああ!もう!!)

男「アイリさん!」

アイリ「はい・・なんでしょうか、男さ」

男「失礼しますっ!!」もみもみ

 

アイリ「きゃぁあっ!?」

男(あれ?いつもと反応が違)

 

ビッターン!

 

男「ぶべっ」

アイリ「あ、ごめんなさい!!私、急にその・・」

男「い、いえ。俺の方こそ、その、急に揉んでしまって・・・」

アイリ「・・・」

男「・・・」

アイリ「・・・私のことを元気づけようとしてくれたんですよね?」

男「あいや!そうじゃなくて、こう、なんか急に胸が揉みたくなったというかなんというか」

アイリ「ふふふ。ありがとうございます。では、少し話を聞いてもらえますか?」

男「俺なんかでよかったら是非!!」

アイリ「実は、私の故郷はこのエルフの森なのです。ここでエルフたちに育てられ、生活を共にしていたのです」

男「!」

アイリ「両親がいた記憶はなく、物心ついた時は周りのエルフたちが私の世話をしてくれていました」

男「・・・」

アイリ「でも、よくよく考えるとおかしいですよね。エルフと人間の食べるものは違うし、生活に必要なものだって・・・」

男「じゃあ、エルフたちはどうやってアイリさんを・・・あっ!」

アイリ「そうです。エルフたちが人間の村から食料や必要なものを盗って私に与えくれていたのです」

男「そう、だったんですか」

アイリ「はい、それで、今回の件と同じようにエルフをどうにかしてほしいと依頼されたのが、今の私のお師匠、ユウキ様だったのです」

男「え!?でも、ユウキ君って10歳くらいの男の子にしか見えな・・」

アイリ「見た目はどうあれ、ユウキ様は私の10倍近くは生きられています」

男「なんと!ちなみにアイリさんはおいくつですか?」

アイリ「18です」

男「お、おぅふ」

アイリ「といっても、私はエルフと一緒に過ごしていたので、時の流れが曖昧で実際はもう少し歳を取っているのかもしれませんが・・」

男「なるほど。しかし、まさかアイリさんにそんな過去があったとは・・・」

アイリ「はい、なので、今回の件がどうしても気になってしまって・・・また、私と同じようにエルフに育てられている子がいるのかなと思うと・・・」

男「アイリさん・・・」

 

ザザッ

 

イトウ「男!!!!伏せろ!!!」

鎧騎士「むっ!」

男「え!?」

アイリ「!!」キュイン

 

ドゴーン!!!

 

???「おいおいおいおい!!今の躱すかよ普通・・・ったくダリィよなぁクソが!」

 

 

続く。

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