コントSS「3分クッキング」
男1「どうも~、にわとりです!」
男2「どうもどうも、焼き鳥です!」
にわとり&焼き鳥「二人合わせて、ファイヤーフォックス!」
にわとり「いや待って待って」
焼き鳥「どしたん?」
にわとり「まず焼けてるのお前だけやしフォックスどこから出てきてん」
焼き鳥「あぁ~!」
にわとり「あぁ~!!」
にわとり&焼き鳥「それな!!!」
にわとり「若者かっ」ベシッ
にわとり「そんなことより今日は料理するとこ見してくれるんやろ?」
焼き鳥「そうそう、この間テレビで3分クッキング見ててん。そしたらな、なんとな」
にわとり「ふんふん」
焼き鳥「全然3分に間に合ってないねん」
にわとり「えぇ!?3分クッキングなのに3分過ぎてしもうてたん?」
焼き鳥「せやねん、あれはもう・・・5分はかかってたな」
にわとり「それもう、だって3分クッキングやのに3分すぎとるってwふふww」
焼き鳥「なにわろてんねん」
焼き鳥「ということでね、今回僕がちゃんと3分以内に完成する料理をご紹介するって設定やねん」
にわとり「設定とか言わない」
焼き鳥「じゃあ早速始めます。ここから僕のことは先生と呼ぶように」
にわとり「はい、では先生。今回はどういったお料理を教えてくださるんですか」
焼き鳥「え~、今回はですね。みんなが大好きなあの料理を3分で作ってみようと思います」
にわとり「みんなが大好き・・・あっ!もしかしてカレーです?」
焼き鳥「あー、惜しい。もうちょいもうちょい」
にわとり「うーん。あ、ハンバーグやろ!」
焼き鳥「ちゃうちゃう!もっとこう、あれなやつ!」
にわとり「あれって言われても・・・あ、もしかして!」
焼き鳥「お、やっと分かった?」
にわとり「オムライスやろ!」
焼き鳥「・・・」
にわとり「いや、そんな露骨に嫌そうな顔せんでも」
焼き鳥「にわとり君が全然当ててくれないのでもう正解を言いま~す」
にわとり「いや、そんなこっちが悪いみたいn」
焼き鳥「正解はナノペリメニでーす!」
にわとり「わっかるかい!!!」
焼き鳥「ナノペリメニはアゼルバイジャンで発明された羊肉料理です」
にわとり「そんなすごそうな料理がたった3分で!?」
焼き鳥「できるはずがないので、今回は違う料理をご紹介します」
にわとり「ナノペリメニ出した意味!!」
焼き鳥「しかしですね、3分で料理を作るって意外と難しいことなんです」
にわとり「確かに料理って聞くとなんだか手間暇かかりそうなイメージですもんね」
焼き鳥「そうなんです。やっぱり皮むきが一番時間かかりますね」
にわとり「皮むき・・・それこそ慣れれば一番時間短縮できそうな気もしますが」
焼き鳥「いや、それはヒーラーがあった時の話でしょ?」
にわとり「ピーラーね」
焼き鳥「そう、ビューラー」
にわとり「それまつ毛あげるやつね」
焼き鳥「細かいことはいいんです。気持ちが大事なんです」
にわとり「なるほど。料理は気持ちを込めて作ることが一番大事と言っても過言ではないですもんね」
焼き鳥「それはさすがに過言です」
にわとり「なんやねん!」
焼き鳥「では考えてみてください。これでもかというくらい気持ちを込めておにぎりを握るとします」
にわとり「はい、おにぎりは形とか海苔のあれとかで個性が出ますね」
焼き鳥「しかし、ドジっ子なおにぎりは塩と砂糖を間違えてしまいました」
にわとり「ドジっ子なのはおにぎりやなくて握った人ですね」
焼き鳥「それを食べた時、にわとり君はどう思います?」
にわとり「それは・・・甘いおにぎりなんて美味しくないですよね」
焼き鳥「そこですよ。つまり料理を作る上で一番大事なのは気持ちではないのです」
にわとり「まぁ、そう言われたらもう何も言えません」
焼き鳥「しかし、レシピや味と同じくらい大事なこともあります」
にわとり「ほぉ、それはいったい?」
焼き鳥「時間ですね」
にわとり「時間・・・」
焼き鳥「確かに作るのが早いに越したことはないないですが、時間をかけてじっくり料理することも大事なんです」
にわとり「しかし今回は3分クッキンg」
焼き鳥「うちらも長い時間かけてここまでやってきたやろ?」
にわとり「確かに、辛いことも多かったけどなんとかここまでこれたな」
焼き鳥「せやねん。相方のにわとりがいたからこそ今の僕があるんや」
にわとり「へへっ、どないしたんや急にw」
ーチンッー
焼き鳥「お、そろそろ料理ができたみたいです」
にわとり「そうでした!今回は3分クッキングでしたもんね!」
焼き鳥「はい、もうそろそろ3分経ちましたね」
にわとり「しかし先生。調理した痕跡はないし、料理は一切見当たらないですが」
焼き鳥「ここにあるじゃないですか」
にわとり「え?」
焼き鳥「照れ焼きチキンが」
にわとり「ええかげんにせい!」
にわとり&焼き鳥「どうも、ありがとうございました!」
終わり
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