【FE無双風花雪月】クリア後感想:不満点もそこそこにボリューミー(ネタバレなし)
2022年6月24日に発売されたFE無双風花雪月ですが、先日ディミトリ編をクリアしたので感想を書いていきます。
※当記事にネタバレは含まれていないので安心してご覧下さい。
私は事前に無料でダウンロードできる体験版(EP4まで)をプレイ済みなのですが、当然というべきか体験版では本作のおもしろさの3分の1も伝わりません(3分の1を言いたかっただけ
しかし、いざ体験版データを引き継いで製品版をプレイすると・・・
時間を忘れるほどにどんどんとハマっていく自分がいました。
この時間泥棒め!
ということで、本作の各パートに分けて感想を述べていきます。
物語・キャラクター
本作の謳い文句となっている「あり得たかもしれないもう一つの物語」ということで、FE風花雪月のアナザーストーリーとなっています。背景設定や大まかなキャラクター事情については原作そのままですが、新主人公が登場したり前作主人公が敵であったりと主軸は大きく異なっています。
そしてその新主人公なのですが、なんとも魅力を感じられません。
髪が紫というのもなんだかいただけない(似合ってない)し、性格も特にクセがあるわけでもなく割と真面目系?で全然感情移入できません(ボロクソ
そして前作主人公と同じくして他人には見えない、ラルヴァという生物が主人公の中に入っているのですが
これまたどこかで見たことあるような外見で「FEの世界観とちょっと違うくない?」感が凄まじいです。
そういうわけなので、とりあえず新主人公についての印象は終始好感に至ることはありませんでした。好みの問題もあるとは思いますが、やはり前作主人公のインパクトと愛着が強いので仕方がないのかもしれません。
というか、いっそのこと前作主人公をそのまま主人公にすればよかったのに。ドウシテコウナッタ
物語進行については前作をプレイしていないと、人名地名・各国領土の関係が初見ではほぼ理解できない(覚えられない)ので、退屈に思えてしまうかもしれません。
キャラクター同士の関係や過去、重大な事実などもかなり端折られているので、おそらくこちらを初めてプレイした方でも後に原作を楽しめるように計らっているのでしょう。
しかし、原作プレイ済みの私でさえも地名等の理解はごちゃごちゃなので、細かいところは流し読みで雰囲気を感じるだけでもいいと思われます。
もう何言ってるかさっぱりわからん(白目
しかし主人公が絡む今作の物語は比較的分かりやすいので、そちらをメインに楽しんでいきましょう(私はそうしました
戦闘
本作は言わずと知れた無双アクションゲームでありながら、じっくりとキャラクターや施設を強化して楽しむ堅実なFE要素が強めなので、シミュレーション(FE)好きな方は没頭してしまうこと間違いなしです。
戦闘面ではきちんと武器の3すくみ等が継承されていて、本当にFEのシミュレーションとアクションを足したような感じで、軍師でありつつ無双してる感じがとても気持ちよいです。
戦技や魔法については、最初は使用回数が設けられていることに戸惑いましたが、それらを使用をするとモーション中は強制無敵状態になれることを考えればいいバランスだと思いました。また、自身を動かしている間に味方に移動指示をだしたり、十字キー一つで操作キャラクターを変更することができたりとストレスを感じる場面が少なく快適に遊ぶことが出来るのも高評価のポイントです。
ただ「戦闘中操作入れ替えのできるキャラクターは4人まで」という制限があり、○印の付いている場所に配置しているキャラクターしか操作することができないので注意が必要です。
また、本作は体感
メインクエスト 1:サブクエスト 5
の振り分けになっているのですが、メイン・サブクエスト共に4人以上のキャラクターを操作することが出来ません。
赤ピン:メインクエスト 青ピン:サブクエスト
つまりこれはどういうことかというと、
必然的にお気に入りキャラを4人に絞らなければならないということです。
主人公は強いのでそこで1枠埋まってしまうとして、実質お気に入りキャラは3人に絞らなければなりません。
【大悲報】キャラゲーでまさかの推し人数縛りが発生。
お気に入りキャラクターが5人以上いてそれぞれを操作したい場合は、
メインクエストの指示枠(NPC)として参加させるか、サブクエスト毎にキャラクターを入れ替えるしかありません。
一応後述する施設にて簡単にキャラクターのレベルアップや強化が出来るので、どのキャラクターも即戦力にはできますが、違う、そうじゃないんです。
実際に好きなキャラクターを動かして戦ってレベルを上げて強くなったと実感したいのが我々プレイヤーなのです。
そして更に追い打ちをかけるように、
どのキャラクターも兵種によって動作アクションが決められているので、固有スキル・必殺技以外ではあまり個性を発揮することが出来ません。
戦闘面は非常におもしろいのに、キャラゲーとしてこれらの仕様は非常にもったいないと感じました。残念でなりません。
拠点で出来ること
拠点にはいろいろな施設が設置されていて、それらは主にキャラクターの強化や支援値を上げるために使用します。
先述したように、各キャラクターはお金を支払うことで簡単にレベルアップさせることが可能です。
このシステムのおかげで後々好感が沸いたキャラクターでも即戦力として戦場へ送り出せますが、何度も言うように戦闘で操作できるのは4人までかつ、兵種によってアクションが固定されているのでいろいろと萎えてしまう部分が多いです。
また、唯一大きな個性が見られるのは支援会話ですが、個人的には原作よりもキャラクター間のやりとりがおもしろくないように感じました。
戦争中だから真面目な話が多いのは仕方ないとしても、もっとこう楽しく笑えるようなシーンも増やしてほしかったです(ディミトリ編
特に当たり障りのない性格である主人公との会話は見ていて非常に退屈でした。いや、これも私が主人公に愛着を持っていなかっただけだからかもしれませんが・・・
ちなみに本作は「遠乗り」という原作で言うティータイムみたいなデートを各キャラクターと行うこともできるのですが
うーん。1,2回やったらお腹いっぱいです。
ただ、会話パターンや選択肢が原作より増えているので、推しキャラがいる方は大いに楽しめるのではないでしょうか。
私はどちらかというと、さっさとキャラクターや武器の強化をして戦闘を楽しみたかったのでこちらの面については何とも言えません。おぅふ
ボリューム
批判ばかり書いてしまいましたが、なんだかんだたっぷりと時間を使って遊ぶことができました(Notツンデレ
1周クリアまでの時間は体験版合わせて20時間以上かかっています。
本作はサブクエストがとても多いので、そこを無視するともっと早くクリアできるはずですが、それらを順にこなしてSランクを取っていくことにこそ快感を感じるのです。
もしかすると人によってはサブクエストで時間(ボリューム)稼ぎしてると思うかもしれませんが、私はその作業を大いに楽しむことができました。
また、本作は原作と同じく選んだキャラクターによって3通りのストーリーがあるので、あと2周分遊べます。
なんてボリューミーなのでしょうか。
しかも1周目の状態を引き継いだままプレイ出来るので、難易度を上げたり縛りを付けたり更に楽しむことができそうですね(M気質
ということで、
今回はFE無双風花雪月を各パートに分けてつらつらと感想を綴ってみました。
ーFE無双風花雪月 感想ー
総合評価としては神ゲーでもクソゲーでもなかったです。
しかしキャラゲーとしてではなく、無双ゲーと割り切ればかなりの良ゲーに感じられるかもしれません。
おそらく今後のアプデでここに書いた不満が大きく変わることはないでしょうし、もし追加DLCが配信されても私はきっと購入しないでしょう。
FEの次回作に期待です。
では、おつかれろんり~!
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