【SS】悪魔「私と契約をしないか?」
男「今日は天気もいいし、絶好の散歩日和だ」
テクテク
男「ん?何か落ちてるな・・・壺?」
???「おい・・お前」
男「!?壺がしゃべった!」
???「壺が喋っているのではない、壺の中の私が喋っているのだ」
男「壺の中に、人だと?」
???「人ではない、私は魔の者」
男「まんの者・・」
???「おいやめろ」
男「それで、魔物が俺に何の用だ」
???「まずはこの壺の蓋を空けろ。話はそれからだ」
男「おいおい。怪しいヤツから急にそんなことを言われて、はい分かりましたなんて従うバカがどこにいるんだよ」キュポッ
???「ひょっとしてお前はバカなのか?」
男「勘違いするな。やらない善よりやる偽善だ」
???「言っていることの意味が全く理解できんが、とりあえずは感謝しておこう。これで外に出られる」ビュォッ
男「!?」
???「やぁ、改めて礼を言わせてもらおうか。私を壺の封印から解き放t」
男「角が生えてる!!」
???「ふん。先ほど言った通り私は魔の者。正しくは悪魔であるかr」
男「WANIMAだと!?」
悪魔「悪魔だ!!」
男「なんてことだ・・俺は悪魔を壺から解き放ってしまったというのか」
悪魔「まぁそう悲観することはない。これも何かの縁、1つ私と契約してみないか?」
男「悪魔と契約だと!?ふざけるな!!どうせリポ払いがオススメだとか適当なこと言って根こそぎ金を奪い取る卑劣極まりない詐欺野郎だろ!」
悪魔「詐欺の規模が小さいわ!!我悪魔ぞ!!」
男「ふん。だったら俺は人間だ!何か文句があるのか!」
悪魔「いや、だったらも何もお前は最初から人間だし特に文句もない」
男「そうか。だが、何を言われようが契約に応じる気はないからな」
悪魔「・・お前の望みをなんでも1つ叶えてやる、と言ってもか?」
男「あ、やっぱ契約しますw」
悪魔「切り替え早いなおい!!」
男「じゃあ俺の望みなんだが」
悪魔「まぁ待て。これはあくまで契約だ」
男「悪魔なだけに?」
悪魔「やかましいわ! ごほん。契約というのはだな、お互いに支払うべき代償、確約となるものが必要なのだ」
男「ふむ」
悪魔「今回の場合、私がお前に支払うべきはお前の望み。そしてお前が私に捧げるべき代償は・・・」
男「ゴクリ」
悪魔「お前の心の蔵だ」
男「ShinのZouだと!?」
悪魔「安心しろ。なにも願いを叶えた直後に奪うわけではない。来るときにてお前の心臓を抉り出す」
男「俺の・・heartを・・」
悪魔「お前さっきからどうしたの?」
男「待て!提案がある!」
悪魔「ふん。余程でない限り応じることはないが、一応は聞いてやろう」
男「お前が欲しいのは俺のっ!ンっー!!ここなんだろ!ンっー!!」
悪魔「・・・心の蔵だ」
男「ああ。だが、もしそれよりも価値のあるものをお前に捧げることができるとしたら?」
悪魔「なんだと?言ってみろ」
男「InのMowだ」
悪魔「なんだそれは」
男「陰毛だ」
悪魔「ふざけてんのかお前!!」
男「俺にとっては心臓よりも陰毛の方が大切であり価値あるもの」
悪魔「お前のイかれた価値観なんてどうでもいい。私が欲するのは心の蔵以外に・・」
男「まぁ聞け。一本なんてケチなことは言わない。俺の陰毛のすべてをお前にくれてやる!」
悪魔「いらねぇよ!!!」
男「何故だ!?何故そうまでして陰毛にこだわり続ける!?」
悪魔「心臓にこだわってんだよ!!!」
悪魔「はぁ・・このまま話していても埒が明かん。お前の望みを先に言え。そうすればおのずと心の臓を差し出す気にもなるだr」
男「俺のターン!!ドロー!!」
悪魔「やかましいわ!!」
男「場に一枚のカードを伏せるぜ!!そして!俺の望みは・・・!」
男「その、俺と・・・友達になってくれ」
悪魔「お前・・・」
男「ターンエンドだ」
悪魔「ふっ。人間というのはどうしてこうも」
男「俺のターン!!!」
悪魔「お前のターン早くね!?」
男「伏せカードオープン!!友情の絆!!」
悪魔「絆だと?」
男「この友情の絆によって俺がささげるべき友への代償は・・心の蔵から陰の毛へと変化した!」
悪魔「お前友達をなんだと思ってるんだよ!!」
男「ターンエンドだ!」
悪魔「いや、お前ターンとかもうそんな」
男「俺のターン!!」
悪魔「なんで私のターンは自動スキップされるの?」
男「前のターンで俺と悪魔は友達になった。そして、友達には何をしても構わないという風潮が・・・俺の中にはある!!」
悪魔「お前のその風潮絶対間違ってるからな!」
男「なんとでも言うがいい。俺はもう今までの俺ではない。そう、言うなれば悪魔だ!!」
悪魔「お前も悪魔になるんかい!!!もういいわ!」
男&悪魔「どうもありがとうございましたー!」
ー完ー
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