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難解推理SS「お前だったのか」

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難解推理SSを書いてみました。

誰が犯人か予想しながら読んでみてください。

???「はぁはぁっ」

 

ポタッポタッ。

 

???「これで、これですべてが完成だ」

 

ポタッポタッ。

 

???「ふふ、ふふふ。ふははははははは!!!!」

 

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ーとある男の部屋にてー

 

軽そうな男「うぃーっす!」

 

「おぉ、やっと来たか」

 

開かれたドアの向こうに立っているのは、さっきまで電話越しに話していた男だ。
身長は170㎝くらいで細身の部類に入る。髪形は何に影響さのか知らんが、前髪はぱっつんで黒上のストレートである。
肩まで伸びたその髪はきっとよく手入れされているのだろう、綺麗な艶が出ている。
性格的には世間一般でいうパリピなのだが、そこも含めてのこいつなので俺はあまり気にしない。あまり。

 

軽そうな男「やっと来たってお前、さっき行くって言ったところじゃないか」

 

テレビ「「イグぅぅうううううう!!!」」

 

ピッ

 

「あぁそうだったな、すまんすまんk」

 

俺はテレビを消して気怠そうにそいつの方を向く。

 

軽そうな男「全くお前は・・・って。ん?この大人しそうな子は?」

 

そいつが指さす先にはマッシュルームヘアーの男が体操座りをしていた。身長は俺より少し小さいくらいでかなりの猫背である。太っているか太っていないかの絶妙な肉付きで、定期的に彼についての肉付き会議が開かれてしまうほどである。そしていかにもひ弱そうな風体の彼は、その見た目通り昔から争いごとが苦手である。

俺と仲良くなったのはとある塾での事件がきっかけなのだが・・・

それは今から話すとする。

 

 

「あぁ、紹介するぜ。」

 

「こいつは被害者。昔塾で一緒だったんだが、先生に消しゴムを投げて退塾させられた面白いやつだ」

 

軽そうな男「お、おぉ。見かけによらずやんちゃなんだな」

 

間髪入れずに被害者が言う。

 

被害者「違うよ!あれは黒幕がやったんじゃないか!僕はただノートを書いていただけでしょ!」

 

黒幕「まぁまぁ、過ぎたことを言っても仕方ないだろう?」

 

被害者「せやかて!!」

 

精一杯にキノコを揺らしながら被害者は叫んだ。

 

軽そうな男「あー、もう。いきなりなんなんだよお前ら」

 

黒幕「そういうお前こそちゃんと自己紹介しろよな」

 

軽そうな男「わぁーってるって。俺の名前は・・・俺の名は・・・」

 

BGM ~キミノゼンゼンゼンセカラズット~♪

 

「はい、そこ。映画の予告みたいにしない」

 

軽そうな男「ちょっとくらい遊んでもいいじゃねぇかうぇーい」

 

黒幕「もうパリピにはついていけないぜうぇーい」

 

黒幕「てことで俺から紹介するな。こいつは犯人。昔から仲がいい幼馴染みたいなもんだ。パリピだけど根はいいやつ?だから仲良くしてやってくれ」

 

犯人「ご紹介に預かった犯人だ。よろしくな!被害者!」

 

被害者「え、えと。よろしくね」

 

こうして俺たち3人の物語が始まった。

しかし、この時の俺たちはまだ、近い将来血なまぐさい事件に巻き込まれるなんて知る由もなかったのである。

 

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3人が集まったあの日から約1ヶ月が経とうとしていた。

 

ー被害者の部屋ー

 

犯人「いやーしかし、最初はどうなることかと思ったが。俺たち意外と仲良くなれたな。こうしてあいつ抜きで2人でも遊ぶようになったんだし」

 

被害者「そうだね。最初は犯人のこと怖い人かと思ってたけど、話してみるとただちょっと頭がおかしい人だってわかって安心したよ」

 

犯人「お前なぁ~!!」

 

そう言って被害者のこめかみ辺りをグリグリする犯人。

 

被害者「ちょ、ごめんってやめ・・」

 

ガチャ

 

「あらあら、お邪魔しちゃったかしら?」

 

ドアを開けてお盆を持っていたのはスタイル抜群の美人なお姉さんだった。お盆の上にはジュースとお菓子が乗っている。ジュースは炭酸飲料で、黒い液体の、どちらかというと刺激が強いタイプのものであった。どうやらまだ蓋を開封しておらず、蓋をあけたときのあのプシュッといういやらしい音を聞くのも時間の問題だろう。そしてその隣にあるお皿にはいろいろなお菓子が乗せられている。チョコレート、クッキー、おせんべい、チューイングキャンディー等々、綺麗に飾られていた。これではまるでお菓子の宝石箱である。いや、違う。別にあの人のネタを真似したとかそういうあれでは決してない。しかしこのお菓子のチョイス。なかなかできる人間が用意したに違いない。甘いものをたくさん用意したかと思いきや、意表を突いたおせんべい。甘いものだけでは飽きてしまうというお菓子を用意した心豊かな人間の配慮なのであろう。しかも、甘くないものならば別にスナック菓子でもよかったはずなのに、あえてのおせんべいである。これは洋の中にも和を取り入れようという心意気が・・・・

え?そんなことよりお姉さんのスペックを教えろって?

黒髪ロングストレートで髪を後ろで一つに結んでいる眼鏡をかけた巨乳お姉さんだ。美人ともかわいいともとれるその容姿はきっと男を困らせることはあっても、間違っても自身が困るなんてことはないのだろう。身長はおそらく160㎝もなく、程よく細く、しかし出るところは出ている文句なしの外見である。そしてとどめにかわいいクマさんのエプロンを着用している。もう、最高なのである。

 

犯人「あ!?え、えっと!被害者君のお友達をさせていただいてます、犯人と申します!以後よろしくお願いいたしますッ!!」

 

「初めまして。私は被害者の姉の加害者です。こんな弟ですが、これからも仲良くしてあげてくださいね」

 

被害者「は、はひぃぃいい!!」

 

加害者「クスクス。この子が家にお友達を読んでくるなんて珍しいのよ?よかったらこのお菓子、食べてくださいね」ニコッ

 

そう言って非の打ちどころのない女の中の女である加害者は部屋を出て行った。

 

被害者「・・・」

 

犯人「モジモジ」

 

被害者「あ、あのさぁ。」

 

犯人「おい!あんな素敵なお姉さんがいるなんて聞いてないぞ!どうして今まで黙ってた!!」

 

犯人は被害者の肩をガクンガクンと激しく揺らした。

 

被害者「いやっ、そんな言うほどのことでもないでしょ!」

 

犯人「うるせー!!言っとけよ!!このキノコ野郎!!」ユッサユッサ

 

これでもかというくら肩を激しく揺さぶる。

 

被害者「ちょ、分かったからやめ・・・」

 

ゴキっ!!

被害者の首元から嫌な音が聞こえた。

 

 

続く。

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